小倉肉うどん（どきどきうどん）

「小倉肉うどん」は〝どきどきうどん〟とも呼ばれる、北九州・小倉の名物料理です。

醤油ベースの濃いダシ。ふんだんに盛った牛肉とネギ。粗びき唐辛子とおろし生姜が相性抜群の逸品です。

ページコンテンツ

１〝小倉肉うどん〟の概要
２　通称〝どきどき〟うどん
３　発祥店は？
４〝小倉肉うどん〟が食べれるお店
５　博多でも食べれる！？
６　その他北九州の名物うどん
７　まとめ
８　参考・出典

北九州の名物料理である理由

①　1945～1950年頃に誕生
②　北九州市小倉北区が発祥
③　元祖は小倉北区黄金の肉うどん店
④　終戦後の食糧難がきっかけ
⑤　北九州・福岡市(一部)にて飲食可

１〝小倉肉うどん〟の概要

〝小倉肉うどん〟とは？

主に北九州市小倉北区～南区にかけて点在している、小倉独特の肉うどんのこと。

昨今、メディアなどで「幻の肉うどん」と言われていますが、それはこの名物肉うどんを提供している店舗のほとんどが個人商店であるからです。このため店舗兼住宅のような小さな店がほとんどで、大通りから離れた場所でひっそりと経営されています。

今でこそスマートフォンや携帯電話が発達しているので情報を得やすいですが、一昔前までは地元の近隣住民ぐらいしか知らない「幻のグルメ」であったと思います。

現に著者も小倉の街は昔から馴染みのある場所でしたが、実際に現地に住むまで「小倉肉うどん」なる存在は、まったく知らなかったです(汗)

共通する特徴

小倉肉うどんの最大の特徴が、サイコロステーキのような牛肉(主にほほ肉やスジ肉)を、ふんだんにトッピングしていることが挙げられます。

また、醤油ベースのダシで、その色が濃いことも、小倉肉うどんの特徴といえます。

もともと北九州では西日本圏のうどんの特徴である薄味・薄色のダシがベースです。この食文化圏において「小倉肉うどん」は関東圏のうどんのような濃味・濃色のダシであり、地元の食文化の中でもイレギュラーな存在といえます。

そして薬味としての「生姜」や「粗びき唐辛子」などの存在も欠かせません。すりおろした生姜を入れることで肉の臭みを和らげ程良します。また、濃いめの醤油ダシにも相性がいいです。

２　通称〝どきどき〟うどん

小倉肉うどんのことを現地の別名で「どきどきうどん」と呼ばれることがあります。

この「どきどき」とは、発祥当時はダシに脂が多かったことで「ぎとぎと」していることを「ドギドギ」と表現したことから、お客さんの間で次第に

「ぎとぎと」→「ドギドギ」→「どきどき」

と呼ばれるようになったそうです。

お店により差はあるでしょうが、発祥時のようなギトギト感はなく、最近は食べやすいよう脂分を程良くしている店が多いとのことです。

３　発祥店は？

いまだに謎が多い小倉の肉うどん。その発祥店とされている店が小倉北区黄金にありますが、既に廃業されているとのこと。店の名前は「清水肉うどん」だそうで、Googleマップのストリートビューでも、この発祥店と思しき場所が確認できます。

そして、この発祥店から〝どきどきうどん〟の名称と味を引き継いだのが、北九州市小倉南区に店を構える「元祖どきどきうどん」であるとのことです。

こちらのお店は公式ＨＰがあるようですが、サイト自体が「製作中」となっており、あまり更新されていない様子。ソースが古い可能性がありますが気になる方は下記リンクへどうぞ。

どきどきうどん株式会社/北九州小倉/Ｂ級グルメ/名物肉うどん/「どきどきうどん」及び「どぎどぎうどん」の商標は当社が使用許諾権を委託され管理しています。

どきどきうどん（どぎどぎうどん）・・・それは北九州は小倉の幻の“名物肉うどん”。一度食べれば必ず“やみつき”になってしまうという伝説の名物肉うどん・・・それが「どきどきうどん（どぎどぎうどん）」。B-1グランプリNo.1を目指し、ただいま邁進中です！「どきどきうどん（どぎどぎうどん）」を是非一度お召し上がり下さい。

４〝小倉肉うどん〟が食べれるお店

今浪うどん

出典：https://www.walkerplus.com/article/196709/image1185274.html

基本情報

本店
【住所】〒802-0841 福岡県北九州市小倉南区北方３丁目４９−２９
【電話】093-931-1864
【営業時間】8時30分～15時00分
【定休日】水曜日

蒲生店
【住所】〒802-0978 福岡県北九州市小倉南区蒲生４丁目２−３１
【電話】093-962-9752
【営業時間】8時30分～15時00分
【定休日】火曜日

うどん久野

出典：https://www.walkerplus.com/article/196709/image1187165.html

基本情報

【住所】〒802-0841 福岡県北九州市小倉南区北方３丁目４７−２２
【営業時間】5時00分～14時00分
【定休日】水曜日・木曜日

めん処たけや

出典：https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400502/40000665/

基本情報

【住所】〒802-0831 福岡県北九州市小倉南区八重洲町１０−９
【営業時間】6時00分～12時00分
【定休日】月曜日

よもぎうどんいわさき

出典：https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400502/40006685/

基本情報

【住所】〒802-0841 福岡県北九州市小倉南区北方３丁目６２−５
【電話】093-962-8206
【営業時間】6時00分～13時45分
【定休日】月曜日・火曜日

４‐５　肉うどん蔵

出典：http://yonocafe.blog35.fc2.com/blog-entry-477.html

基本情報

【住所】〒803-0279 福岡県北九州市小倉南区徳吉南１丁目２−２８
【電話】093-452-0029
【営業時間】平日：10時00分～18時00分
土日：8時00分～18時00分
【定休日】火曜日
【Web】http://kura.ftw.jp/index.html

５　博多でも食べれる！？

「小倉肉うどん」はかなりローカル感が強いフードと思っていましたが、そこに思わぬ情報が……。九州最大の都市である福岡市(博多)で〝小倉発祥肉うどん〟が食べれるそうです！

Googleマップで直ぐにヒットしたのは「肉ちゃんうどん」と「元祖肉肉うどん」という２店のお店。公式サイトや口コミなどでUPされた写真を見る限り〝小倉肉うどん〟の条件足り得るモノだと思われます。

また、どちらも複数店舗出店されており、博多圏内においてそれなりに認知度もある様子です。

博多名物肉ちゃんうどん

出典：https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/121859/

肉ちゃんうどんとは｜肉ちゃんうどん公式サイト

福岡市博多区千代にひっそりと店舗を構え10年の歴史を持つ、伝統の味を受け継ぐ『肉ちゃんうどん』では、注文を受けてから一杯一杯丁寧にお作り致します。

元祖肉肉うどん

出典：https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/1508024

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６　その他北九州の名物うどん

コシの強い麺が特徴の讃岐うどん、独特の「手延べ」製法で有名な稲庭うどんなど、全国には有名な〝うどん〟があります。このようにうどん麺の産地にはその地域に特有のうどんが誕生していますが、北九州は少し違いますね。

讃岐系うどんの影響が強い北九州とはいえ、特に麺の産地でもないのにユニークな名物うどんが多いです。以下に紹介したいと思います。

小倉発祥焼うどん

小倉発祥焼うどん：発祥店のだるま堂にて

北九州・小倉が発祥の焼うどん。小倉北区での名物料理として有名で、もっちりした食感の乾麺と独特のソースが特徴。発祥店は同区の鳥町食堂街にあるだるま堂。小倉北区は特に焼きうどんを取り扱う店も多く、観光途中のランチにオススメです。

小倉発祥焼うどん

小倉発祥の〝焼うどん〟は終戦時の1945年(昭和20年)に誕生した北九州の名物料理です。干しうどん(乾麺)を使用した麺の「もっちり」感と「天まど」と呼ばれる卵のせが美味しい一品です。名物料理である理由 ①　1945年(昭和20年)に誕生...

小倉発祥焼うどんの店だるま堂

「焼うどん」といえば北九州・小倉の名物グルメ。その発祥店がリニューアルオープンしました。「小倉発祥焼うどん」の元祖は今どうなっているのか？　生まれ変わった発祥店をご紹介します。

かしわうどん

かしわうどん：小倉駅7・8番ホーム「北九州駅弁当株式会社」にて

北部九州の鹿児島本線やその周辺にて、広く親しまれているかしわうどん。発祥は諸説ありますが佐賀県の鳥栖駅とされており、ここから沿線沿いに各地へ広まったそうです。現在では北九州圏内でも「駅うどん」の他「資さん」などうどん専門店にもメニューがあるほど。北九州のみならず鹿児島本線をご利用の際は是非ローカルうどんをご賞味下さい。