福岡市や北九州市に飛行機で…その前に調べておきたいのが現地の基本情報。今回は北九州へ飛行機で旅行される方々に分かりやすいよう、各航空会社や空港などのHPリンクをまとめてみました。
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1 航空機・空港
北九州市とその周辺地域でよく使われる空港が、市内にある「北九州空港」と市外の「福岡空港」です。
北九州空港は東京(羽田)便の数が多く、早朝・深夜便が福岡空港より豊富です。また早朝・深夜便に対応した福岡市への高速バスが運行されており、東京から福岡へのアクセスにも力を入れています。
福岡市博多区の福岡空港は北九州市からやや遠いものの、新幹線【小倉⇔博多】間が約20分で結ばれているうえ、福岡空港と博多駅の近さ、さらに国内線の便数の豊富さ、といった利便性の高さから、北九州市からでも便利に利用できる空港となっています。
1‐1 北九州空港
北九州市の東側の海に人工島の【北九州空港】があります。都心から少し離れており、小倉駅までのアクセスは主にバスを利用ことになります。
国内線——東京【羽田】、静岡、沖縄【那覇】
国際線——台湾【台北】、中国【大連】、
韓国【ソウル/仁川、釜山、大邱、光州、江陵】
上記の各地へ就航しています。
北九州空港HPリンク
北九州空港ホームページ |
フライト情報・時刻表 |
空港⇔市街地のアクセス |
空港内のショップ案内 |
北九州空港と就航している国内線の航空会社
航空会社HP | 略称 | 就航先(国内線) |
スターフライヤー | SFJ | 東京【羽田】 沖縄【那覇】 |
全日本空輸 | ANA | 東京【羽田】 (SFJと共同運航) |
日本航空 | JAL | 東京【羽田】 New! 静岡(FDAと共同運航) |
フジドリームエアラインズ | FDA | New! 静岡 |
2019.3追記:FDAが北九州⇔静岡便を新たに就航(1日1往復)します。静岡にお住まいの方は北九州への旅に是非ご利用下さい。なお名古屋(小牧)便は運休するとのこと。詳しくはFDAの就航情報をご覧ください。
ちなみに北九州空港の人工島内には、上記にも挙がっている「株式会社スターフライヤー(SFJ)」の本社があります。
人工島内に本社がある企業は珍しいですね(笑)
飛行機を利用する際は、是非北九州の地元企業「スターフライヤー」をご利用下さい。
1‐2 福岡空港
福岡空港は北九州市からは若干遠いですが、就航数が多く、JR博多駅まで地下鉄で約5分。また博多駅~小倉駅して間は新幹線で約20分。乗り換えを考慮してもほぼ1時間以内に北九州へ到達できます。北九州空港の代替えとしても利用できる利便性の高い空港です。
福岡空港HPリンク
福岡空港ホームページ |
フライト情報・時刻表 |
交通アクセス |
空港内のショップ案内 |
福岡空港⇔小倉駅までのおすすめアクセス
アクセス経路 | 交通機関 | ホームページ・時刻表 |
空港⇔博多駅 | 地下鉄 | 福岡市営地下鉄 |
博多駅⇔小倉駅 | 新幹線 | JR西日本【博多駅】時刻表 |
博多駅⇔小倉駅 | 在来線 | JR九州【博多駅】時刻表 |
2 もっと詳しく
福岡空港は2018年の空港利用者数が全国で第4位(合計2,463万人)とあり、国内では羽田・成田・関空に次ぐ有名空港です。対して、北九州空港は同年利用者数が第23位(174万人)と、開港後過去最多となりましたが、まだまだの状態が続いています。
地元民としては——もっと活躍してほしい!
ということで、北九州空港のニーズやデメリット、そして目指しているビジョンなどを、もう少し掘り下げたいと思います。
2‐1 〝海上空港〟が最大の特徴
北九州空港の最大の特徴が「24時間運用可能な海上空港」であることです。
国内では9番目。九州では最初かつ唯一の24時間空港。このため、東京便は早朝・深夜便が早くから実現しています。
2‐2 建設費が割安
空港整備の事業スキームとしては、運輸省港湾局が周防灘の沖合3kmの位置に関門航路の浚渫土砂の処分施設として新門司沖土砂処分場・苅田沖土砂処分場を建設し、同省航空局がこれを流用して全長4,125m、全幅900m、面積373haの空港島を建設し、大型機の離着陸可能な2,500mの滑走路を持つ海上空港を建設することになった。前述の通り空港島の護岸築造や埋め立て土砂投入費用は関門港の港湾整備事業(事業費1500億円)として行われたこともあり、滑走路など空港本体の建設費は1042億円と、関西国際空港(1兆5461億円:第一期事業)、中部国際空港(7680億円)など他の完全埋め立てによる海上空港と比較して割安に建設された。
要約すると「関門海峡から出る土砂の処分場を空港として利用した」ということになります。
人工島の建設は上記の引用部分を見ても分かるように、莫大な金額がかかります。関空の建設費約1.5兆円は驚きですね(汗) それに比べると、北九州空港は約0.1兆円なので十分の一以下の金額となります。
人工島自体にほぼ建設費を取られていないため、このように割安な建設費で済んだものと思われます。そこには関門海峡に溜まっていく土砂の問題、旧空港の拡張が難しい、——などの要因が重なった上で、上手く空港建設へ導いた好事例だと思います。
2‐3 福岡空港の補完
福岡空港が混雑空港となっている現在、その発着枠を超える便、特にLCC便を積極的に誘致するとしています。また福岡空港では難しい早朝・深夜の時間帯も誘致するとのこと。
しかし福岡―北九州の移動が福北リムジンバスなどのバス輸送かJR小倉駅を経由するしかない現状では空港利用者にとって便利とはいえない状況です。利便性を高めるには新幹線が接続しているJR小倉駅とのアクセス強化や、空港島自体のアクセス基盤を整備することが急務です。
2‐4 航空機産業の誘致
北九州空港は航空機産業の誘致の一環として、三菱重工業が開発中の国産ジェット旅客機「MRJ」のサブ拠点化を目指しています。
現在、試験機・納入機などの格納庫が北九州空港に完成しており、MRJの格納を待っている段階です。北九州空港でのお披露目が楽しみです。
2‐5 航空物流の拠点として
2018年6月よりANA Cargoによる貨物定期便が週5便で運航しています。貨物専用機による定期便は九州地方の空港では唯一。
ANA Cargo以外も国際貨物チャーター便があり、月1便以上の頻度で就航しており、北九州の物流ビジネスが大きく変化しています。
2‐6 Sea & Air 輸送
北九州空港は海上空港(人工島)という立地を生かし、空と海の総合物流拠点を目指しており「Sea & Air」輸送として人工島内の護岸の整備をし、誘致に取り組んでいます。
初のSea & Air輸送は2013年11月。NASA(アメリカ航空宇宙局)とJAXA(宇宙航空研究開発機構)が共同開発した人工衛星の輸送。これはアメリカから空輸された人工衛星を、空港島内で船舶に積み替えて種子島宇宙センターまで海上輸送する、というものでした。
2‐7 IR候補地として最有力
これまでは北九州市が積極的に打ち出すビジョンでしたが、そこへ唐突なフルスイングがやってきました。なんと北九州空港がIRの候補地として高く評価されているそうです。
2‐8 最大の欠点はやはりアクセス
北九州空港のデメリットである交通手段。現在軌道系アクセスは最寄り駅のJR九州朽網駅のみで、空港へ直接移動できる手段が自動車・バスのみです。
現在も軌道系アクセス・空港連絡鉄道の構想は続いているようですが、空港利用者が増えなければ実現は難しいとのこと。IRの候補が仮に実現化した場合も、大人数を輸送できる鉄道系のアクセス強化は必須です。鉄道が繋がれば貨物鉄道による輸送も視野に入ると思います。そうなるとあらゆる産業の誘致が可能になるとい思います。
そもそもの話、上記にもありましたが空港建設費が割安だった分、少しは軌道系アクセスへ国から予算を降ろしてもらいたいものですね。
3 北九州空港に関するニュース
3‐1 公式Facebook
3‐2 関連ニュース記事
4 まとめ
今後も発展が待ち遠しい北九州空港。混雑空港の福岡空港への連携強化で、九州の〝二大国際空港〟として成長して頂きたいと切に願っております。
それでは今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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